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連載 京都を美しく撮ろう 水野克比古&水野秀比古
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連載第1回 とっておきの紅葉の1枚を撮る

JR東海2011年盛秋「そうだ 京都、行こう。」キャンぺーン寺院の毘沙門堂がある山科区には、小野小町ゆかりの隨心院や、氷室池の池泉庭園が美しい勧修寺、そして忠臣蔵の大石内蔵助をまつる大石神社など、訪れてみたい神社仏閣が多数ある。せっかく京都に紅葉狩りに来ているのに毘沙門堂を見て帰るだけではもったいない。この機会に周辺の神社仏閣にも足を伸ばしてみることをお勧めする。

紅葉を額縁構図で切り取る|隨心院
隨心院
  • 屋外の露光に合わせる

    室内が暗く写ったり黒くつぶれても構わないので、屋外の景色を基準にISO感度やシャッター速度を調整して露光を合わせる。

  • ピントも屋外

    カメラ任せでピントを合わせると、手前の室内の部分や、緋毛氈や高欄などにフォーカスしている場合がある。デジタル一眼レフカメラなら中央一点フォーカスやマニュアルフォーカスで、遠景となる屋外の部分(紅葉が主役)にしっかりピントを合わせておく。

  • 坐った目線で撮る

    本来、正坐して過ごしていたであろう和の空間において、カメラを構える高さも、立たずに坐った目線に合わせて撮るのが最も違和感のない自然な写真となる。

  • 水平垂直を確認

    写真が傾いていると安定感に乏しく、眺めていて落ち着かなかったり違和感を感じてしまう。画面の水平が左右に傾いていないか、柱や障子の縁などの線は垂直に近いか、画面の隅々までしっかり確認する。

  • 曇天、雨天が望ましい

    晴天下だと輝度差が激しく、白とびや黒つぶれを生じやすい。被写体の陰影もきつく、余計な影も伸びてくるため、光線が均一で柔らかい曇天や雨天のほうが望ましい。

編集部担当者がコンパクトデジタルカメラで試してみた!!
  • 露光をあわせるピントも屋外

    下の①の写真は、露光・ピントともに屋外に合っている写真。②の写真は、露光・ピントともに室内に合っている写真。①は、きちんと屋外にピントを合わせ撮影し、②は、露光を室内に合わせるために右端の障子にピントを合わせてシャッターを「半押し」したあと、カメラをお庭に向けて撮影してみました。
    コンパクトデジカメの場合は、シャッターを「半押し」してピントを合わせた場所で「ピント」だけでなく「露光」も合わせられるので、撮りたいものにしっかりピントを合わせて撮影することが大切。

    ①露光も屋外、ピントも屋外に合っている①露光も屋外、ピントも屋外に合っている ②露光も室内、ピントも室内(右側の障子に注目)に合っている②露光も室内、ピントも室内(右側の障子に注目)に合っている
    (拡大写真) (拡大写真)
  • 坐った目線で撮る

    視点(高さ)を変えて撮影してみた。同じ場所で撮影した写真でも、坐って撮影した場合と立って撮影した場合では違う印象。
    今回は、①の坐った状態で撮影した写真の構図の方が安定していて落ち着く。

    ①坐った状態で撮影①坐った状態で撮影 ②立った状態で撮影②立った状態で撮影
  • 水平垂直を確認

    垂直を確認したら、安定感のある写真となった。①の水平垂直に撮れている写真は、とても安定感があるのに対し、②の写真は、ほんの少し水平垂直でないだけでなんとなく違和感を感じる。

    ①水平垂直に撮れている①水平垂直に撮れている ②水平垂直でない②水平垂直でない
  • 曇天・雨天が望ましい

    実際に写真を撮影してみて、こんなにも印象が違うのかと驚いてしまった。 晴れの日は、太陽の光があたった部分と、日陰になった部分の明暗差が激しく白とびしたのに対し、曇天では、画面全体の明暗差がやわらぎ、「見やすい、落ち着いた写真」となった。

    ①曇天で撮影(手前の畳、緋毛氈の朱色まで美しい。写真全体の色味も明暗差が無く見やすい)①曇天で撮影
    (手前の畳、緋毛氈の朱色まで美しい。写真全体の色味も明暗差が無く見やすい)
    ②晴天で撮影(日差しが強く、手前の畳、緋毛氈の朱色が白とびしている)②晴天で撮影
    (日差しが強く、手前の畳、緋毛氈の朱色が白とびしている)
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