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連載 京都を美しく撮ろう 水野克比古&水野秀比古
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連載第2回 京都らしさを表現する|五重塔

写真で京都らしさを表現するには、望遠(ズーム)や接写(マクロ)で部分的なアップを撮るのではなく、標準レンズや広角(ワイド)で空間を多めに取り入れるといい。その際には、主題あるいは副題に神社仏閣の建築物や京情緒ただよう町並みなどを配置して、歴史の重みを構図に加えることが肝心だ。特に、五重塔は京都のイメージと直結するほどのランドマークとして多くの人々が認識しており、景観や構図を引き締めてくれる大切な要素である。また、四季の要素を一緒に写すことも、京都らしさを表現する重要なポイントだ。冬景色を撮るなら、やはり雪が降っているか積もっているかの状況でカメラを向けたいものだ。

法観寺(八坂の塔)を撮る
法観寺(八坂の等)
  • 周囲や遠方からでも拝める仏舎利塔

    五重塔は仏舎利塔として建てられた木造高層建築であり、周囲のいろんな場所から見えるようになっている。二年坂から八坂通へと下りていった中腹辺りがビューポイントとして有名だ。作例写真では電線が目立つが、最近では地中化の工事が施され、石畳も再整備が行われて障害物のないスッキリとした景観が写せる。

  • 塔の垂直をしっかり確認してから撮る

    雪も降り積もり、最高のシチュエーションで撮影したとしても、塔が傾いて写っていては台無しだ。シャッターを切る前に、塔の中心が垂直に保たれているか充分に確認したい。特に、縦位置で撮影する際には持ち手の安定感が乏しく、簡単に中心がずれてしまうので要注意だ。撮影中は真っ直ぐだと思っていても、あとでコンピュータで見てみると傾いていたりするので、垂直に撮るというのは意外と難しいものだ。液晶画面に格子状のガイドラインが表示できるカメラであれば、その線を参考にするといいだろう。

  • 編集部担当者がコンパクトデジカメで試してみた!!
俯瞰して撮る
法観寺(八坂の等)
  • 積雪している面積を多く構図する

    あらためて言うまでもないが、壁などの垂直面には積雪しにくく、屋根や地面などの水平面にどっかり積雪する。つまり、高いところから俯瞰気味に町並みを撮影できれば、降り積もった雪が画面に占める割合を大きく写せて、銀世界を演出しやすくなる。作例写真では高台寺の駐車場辺りから狙っている。

  • 人工物を画面から排除する

    屋根の上に突き出たテレビアンテナや、ビルディングなど周囲の近代建築ができる限り目立たないように構図するのがポイントだ。

  • 絞り値を上げて画面全体にピントを合わせる

    望遠で塔だけを撮るのではなく、周囲の環境を一緒に構図する。 五重塔にピントが合っているのが絶対条件だが、手前や周囲の建物などにもしっかりピントを合わせて撮り、奥行きのある構図として完成させたい。

  • 編集部担当者がコンパクトデジカメで試してみた!!
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