トップページ > 連載一覧 京都を美しく撮ろう > 第3回 梅の花の撮影方法
連載 京都を美しく撮ろう 水野克比古&水野秀比古
ページ:page1page1page2

連載第3回 梅の花の撮影方法|北野天満宮

京都で梅の花を愛でるといえば、その代表格は間違いなく北野天満宮である。「東風(こち)吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」と詠まれるなど、祭神 菅原道真公は殊のほか梅を愛した。約2万坪の境内には50種約1500本もの梅が咲き誇って境内一円を馥郁(ふくいく)たる香りで覆い尽くす。どちらを向いても魅力的な梅の花ばかりで、どこをどう撮ればいいのか分からずカメラ片手にさまよっている人や、梅花一輪のアップ写真ばかりを撮っている人を見かけることが多い。今回は、梅の花をどう撮ればありきたりな写真から脱却できるのかを実例を交えて紹介したい。

紅梅に白雪
北野天満宮
  • 稀少な撮影チャンスをものにする

    気候の状態にもよるが、梅の開花が進んだ頃に寒気が訪れて降雪・積雪することが稀にある。
    洛北は比較的積雪の多いエリアだが、北野天満宮は洛中・西陣に位置しており、充分に開花した梅花と雪とのコラボレーションを撮影できる機会は早春に1~2度あるかどうかなので、シャッターチャンスとして稀少だ。

    紅梅を探す

    白梅だと雪の白さと同化して目立たない。
    枝ぶりの良い紅梅で、花弁に雪が積もっているものを見つけるのが先決だ。

    編集部担当者がコンパクトデジカメで試してみた!!
  • 背景を選ぶ

    主題は紅梅プラス白雪、副題は北野天満宮を象徴する(あるいは特徴的な)建造物や造形。
    絵馬堂にかかっている歌仙額や、本殿・拝殿などの建造物が背景にできないか、紅梅との位置関係を吟味するといい。とにかく境内を歩きまわってべストな位置を探すことが何より重要だ。

    景観として写す

    梅の花に積もる雪をアップで撮るのも良いが、それだけなら寒くて積雪の多い地域でいくらでも写せるし、北野天満宮の梅であるということも写真の中に写し込めない。
    せっかくの稀少なシチュエーション、景観として写しておくことを何より優先させたい。
    紅梅、白雪、背景(北野天満宮であることがわかる)のそれぞれを空間の中にバランスよく構図することを心掛けよう。

梅の花を大きく撮る
北野天満宮
  • 望遠で写して背景を整理する

    接写モードでカメラを花にベッタリ近づければ確かに大きく写せるが、背景は雑然としたまま広範囲に映り込むことが多く、安易な絵柄になりがちだ。
    200mm以上の望遠で写せば、撮影位置を調整することで花に合った背景だけを選べたり、遠方がボケることを利用して花だけにピントがあっているよう絵柄を整理できる。

    花の色と背景を選ぶ

    白梅ならば社殿の朱塗りなど赤系の色を組み合わせるのが最適。澄み切った青空や、重厚な色合いの建造物など、濃い色の背景と組み合わせると白い花弁を引き立ててくれる。
    紅梅ならば花弁の色よりも大幅に明るいか暗い背景を選ぶ。

  • 編集部担当者がコンパクトデジカメで試してみた!!
ページ:page1page1page2