~プロが分かりやすく教える~かんたん撮影術

第2回:解説編
「マクロ機能など使って、グッと寄って撮ってみよう☆」

HARUKI(はるき)氏

皆さん、こんにちは。このコーナーを担当している写真家のHARUKIです。
前回は初回ということもあり、具体的な技術のお話しではなく「被写体をいろいろなアングルや構図で撮ってみよう」というイントロテーマで紫陽花など、梅雨の風景写真をご紹介させていただきました。講評させていただいた写真のなかには、どうやって撮影されてるのかな?って思う写真も含まれてたり、皆さんの写真にかける熱のようなものを感じとることが出来ました。今月からは講評写真を募集していますので、どんな写真がやって来るのか今後がますます楽しみです!


今回からは、いよいよ簡単な技術的要素を入れてのカンタン解説をしつつ、皆さんにもチャレンジをしていただきます。今回のテーマはマクロ撮影です☆

「マクロ機能など使って、グッと寄って撮ってみよう☆」

第2回目の今月は、マクロレンズやカメラのマクロ機能を活用して身近なモノを捉えてみましょう。

■マクロ撮影の基本など

皆さんのお使いのカメラも最近のモノでしたら大抵、マクロ機能とかマクロ撮影モードといった撮影方法を選択出来るようになっていると思います。今回はそのマクロ撮影にチャレンジしてみましょう。まずマクロ撮影という言葉は聞いたことがあると思いますが、簡単に説明させていただきますね。古くからの言い方ですと接写。つまり通常のレンズに比べて被写体へ近づいてもピントが合うように設計されているのがマクロ機能ですが、一眼レフタイプのカメラで専用のマクロレンズに交換して撮影する本格的なモノから、カメラに内蔵されているズームレンズのピント位置を変えて使うモード切替え(チューリップマークの場合が多いです)の簡易的なモノまで様々ですが、いずれにしても通常より近接撮影が出来るという特徴に変わりはありませんので結果は似たような効果があります。そして決して危険ではありませんのでご安心ください(笑)。

マクロ撮影モードはクローズアップ(撮りたいものを画面いっぱいに大写し)で撮影したい時などに便利です☆
作例(A)のようにパっと見て撮りたいモノがあっても、そのまま撮影しようとするとピントの合う範囲が限られているために近づけない場合があります。そんな時にマクロ撮影モードなどを使うと(B)のように、さらに被写体に近づいて撮ることが可能です。
作例(C)や(D)のような草花のアップはより神秘的に、お料理などはグッと寄って美味しそうな写真に仕上げたりすることができます。

マクロ撮影での注意点としては、カメラ(レンズ面)から被写体(モデル)までの距離が近くなりますので、その分、被写界深度(ピントが合う部分の範囲)が浅いという事。つまりちょっとした動きでピントのズレが生じたりブレやすくなりますので、構図とピント位置を決めたら、極力カメラを動かさないようにかまえて慎重にシャッターを切っていくことが必要になってきます。その分シャッター枚数も増えるかも知れませんが、フィルム時代と違ってデジタルならお金はかかりませんので、たくさん撮って上達できるように練習してください(笑)。そしてもう一つ最もダサい失敗をしないための注意点としては、ご自分の影でモデルとなるものを覆ってしまったり画面に自分の影を作ってしまうなんて可能性もありますので、そんな事にならないよう被写体までの距離が近い分くれぐれもご注意の上でチャレンジしてくださいネっ☆

■あとがき

今回の作例写真は招き猫と植物のカットですが、お食事の際のグラスやケーキなど、食卓の様々なモノから可愛いペットetc等、何でもよいので皆さんの身の回りにあるモノから試してみてください。微妙なピントと手ブレに注意して覗いてみれば、普段何気ないモノからきっと驚くような宇宙を発見できるかも!?です(笑)。
そんなマクロ撮影で身の回りの大好きな被写体にグッと迫って、画面いっぱいにダイナミックに切り取ってみましょう♪

次回7/25予告 「マクロ機能など使って、グッと寄って撮ってみよう☆」~講評編~

さて、次回はいよいよ皆さんに応募していただいた写真と出会う最初のチャンスがやってきます♪ テーマの「マクロ機能」を使っていろいろな写真を撮って見せてくださいね! 他の人とは一味違う、ちょっと変わった写真なんかのほうが選ばれる可能性が高いかも!? 撮った時の工夫なども教えていただけるとウレシイです☆

講師プロフィール

HARUKI(はるき)氏
HARUKI(はるき)氏

写真家、ビジュアルディレクター。1959年広島市生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。広告、雑誌、音楽などの媒体でポートレートを中心に活動。1987年朝日広告賞グループ入選、写真表現技術賞(個人)受賞。1991年PARCO期待される若手写真家展選出。2005年個展「Tokyo Girls♀彼女たちの居場所。」、個展「普通の人びと」キヤノンギャラリー他、個展グループ展多数。プリント作品はニューヨーク近代美術館、神戸ファッション美術館に永久収蔵。テレビ朝日「世界の街道をゆく」スチール写真担当。