~プロが分かりやすく教える~かんたん撮影術

第4回:解説編
「鉄道・乗り物、ステキな旅の想い出写真を残そう♪」

HARUKI(はるき)氏

皆さん、こんにちは。このコーナーを担当している写真家のHARUKIです。
このコーナーもいよいよ後半戦へと突入いたしました。前回のテーマの夜景やスローシャッターなどの応募作品もレベル高かったです。これまで登場してきた “かんたんテクニック” の復習を兼ねて、いくつかの要素を混ぜた応用なども実践していただこうと思います。新しいチャレンジもありますが、もちろんかんたんテクニックですので、作例を元に是非実践してみてくださいね☆

「鉄道・乗り物、ステキな旅の想い出写真を残そう♪」

第4回目の今月は、秋の行楽シーズンが始まりお出掛けの機会も多くなるので、移動手段である鉄道など乗り物を格好良く撮ったり、印象的な旅の想い出を写真に残してくださいネ!!

■鉄道や走る乗り物、印象に残る旅の想い出を撮影してみましょう

乗り物写真の撮影といっても様々な方法がありますので、ココではそのほんの一例としての撮り方や見せ方をご紹介させていただきますね。
仮に被写体(ココでは仮に走る電車とします)の「疾走するスピード感」や「躍動感」など速さや強さを見せたいとしましょう。大きく分けてポイントは2つです。シャッター速度の選択とフォーカス方法の選択。この2つを撮影前に頭の中でちゃんとシュミレーションして臨んでください。

まずシャッター速度の選択ですが、前回にも学んだスローシャッターを使って“流し撮り”をしてみましょう。電車の姿を明確に撮るのであればブレないようにより速いシャッター速度を選ぶと思われがちですが、その逆で低速シャッターを使って電車の動きに合わせてカメラを並行に追いかけながら撮ることにより、背景がブレて流れるように見える効果を流し撮りと云います。ただしメインの電車まで一緒にブレてしまっては失敗ですのでご注意ください(笑)。距離やスピードなど条件で大きく違うので一概には云えませんが、1/15秒~1/125秒の間くらいで試してみてください。

次にフォーカスの選択方法ですが、ピントの合わせ方にはオートフォーカス機能を使って自動的に合わせるAF方式と、ご自分で任意の被写体にマニュアルで合わせるMF方式があります。動くモノを撮るのだから咄嗟の時にピントが合うAFの方が確実だと思われがちですが、ある程度の動きが予測できる場合にはMFの方がピントの合焦率は意外にも高い撮り方があります。ご自分が撮りたい位置に電車が来た時にシャッターを切る位置を予測して、予めその場所へピントを合わせておく方法です。これをボクたちカメラマンの間では“置きピン”などと呼びます。

撮影位置はなるべく電車と並行に近い場所からスタートすることをお奨めします。そして何よりも安全第一をお忘れなく!!さあ、あとは電車のタイミングを待ってシャッターを切るのみです。がんばってください☆

■あとがき

今回ご紹介した作例写真はたまたますべてが鉄道の写真になりましたがボク自身が鉄道写真の専門家ではないので、決して難しいテクニックで撮影しているわけではありません。初心者の方でもいくつかの注意点をふまえて、何度か失敗をしながらでも試していただければきっと良い作品になるはずです。乗り物や旅先の印象的な風景など、ぜひご自身の想いがこもった作品が残せるようにチャレンジしてみてください☆


※鉄道など乗り物の撮影には安全な場所であることを確かめてから、充分な注意をして行いましょう!

次回9/26予告 「鉄道・乗り物、ステキな旅の想い出写真を残そう♪」~講評編~

皆さんの中にはボクよりもたくさん鉄道写真を撮られる機会がある読者の方もいらっしゃると思います。スピード感溢れる写真はもちろんですが、違った視点の鉄道や乗り物の写真も期待してご応募をお待ちしておりますね!!

講師プロフィール

HARUKI(はるき)氏
HARUKI(はるき)氏

写真家、ビジュアルディレクター。1959年広島市生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。広告、雑誌、音楽などの媒体でポートレートを中心に活動。1987年朝日広告賞グループ入選、写真表現技術賞(個人)受賞。1991年PARCO期待される若手写真家展選出。2005年個展「Tokyo Girls♀彼女たちの居場所。」、個展「普通の人びと」キヤノンギャラリー他、個展グループ展多数。プリント作品はニューヨーク近代美術館、神戸ファッション美術館に永久収蔵。テレビ朝日「世界の街道をゆく」スチール写真担当。