~プロが分かりやすく教える~かんたん撮影術

第4回:講評編
「鉄道・乗り物、ステキな旅の想い出写真を残そう♪」

HARUKI(はるき)氏

皆さん、こんにちは。このコーナーを担当している写真家のHARUKIです。
第4回目になります今月は「鉄道・乗り物、ステキな旅の想い出写真を残そう♪」 というテーマで講評写真を応募しました。
全国にはいろいろな形や色彩の電車があるものだと驚いています。
行楽シーズンでしたので旅先での写真ばかりかと思いきや、身近な所での写真も数多く、そのアイデアや工夫に皆さんの熱意を感じました☆
ステキな風景と共に皆さんの作品をご紹介いたします。

「鉄道・乗り物、ステキな旅の想い出写真を残そう♪」

第4回目の今月は、秋の行楽シーズンが始まりお出掛けの機会も多くなるので、移動手段である鉄道など乗り物を格好良く撮ったり、印象的な旅の想い出を写真に残してくださいネ!!

今回は投稿写真の中から、5点の作品を選ばせていただきました。

『ポケモン』
投稿者:[ garuzou ]さん

◎のんびりした農村地帯を走るローカル線。車体には黄色いポケモンが描かれています。電車を画面の真ん中よりも奥側へ持って行ったのは大胆でいいですねー。この土地の雰囲気が良く伝わると思います。稲穂でしょうか緑色が目にも鮮やかです。よーく見ると線路脇には電鉄会社の保守の方と思える人物が小さく写ってるのがかわいいです。このような場面こそ ”流し撮り”に最適なので是非チャレンジしてみてくださいね♪

『宇宙行き~☆』
投稿者:[ KYOKO ]さん

◎東北・秋田新幹線のスーパーこまちの車両が2台並んでホームにいるなんて大興奮ですよね。タイトルからも花火大会へ行かれた思い出とダブっていらっしゃる感じが伝わってきます。天井からの光とシルバーボディの反射に露出が合ってしまったのでアンダーになり、若干のブレが見受けられるのが残念です。もう少し高感度でシャッター速度を上げ、興奮を抑えて慎重に撮りましょうね~♪

『トンネル通過』
投稿者: [ takaryou ]さん

◎電車内から窓ガラス越しにトンネルのある風景を撮られています。見知らぬ土地の風景を車窓から眺めながら旅するのは、ローカル線での旅の楽しみのひとつでもありますね。この五能線、ボクも数年前の冬に乗ってきましたが青森の厳しい風景と、対照的に地元の方たちとの暖かいふれあいに感動致しました。緑に色味が偏りましたがコレは雰囲気があって良いですね。フォーカスポイントをトンネルに絞って手前の車内をボカしたら説明的にならず目線を惹き付ける印象的な写真になったと思います。

『電車到着』
投稿者: [ keikotyan ]さん

◎黒部峡谷のトロッコ電車です。グレーと黒っぽい背景にオレンジ色のトロッコ電車の車体が立体的に浮き立って見えます。カーブした線路やプラットフォーム、そこに佇む観光客たちとの組合せが画面に動きを出し、望遠レンズの圧縮効果も発揮されて、構図も見事に決まっています!!惜しいのは左端の人物が入ってるのは良いのですが、絞り値設定でもう少し大きくボケていたら完璧でしたね。 旅情をそそるステキな写真です☆

『JR通勤快速』
投稿者: [ Daiji Koba ]さん

◎作者が乗っていらっしゃる電車の窓から並行して走るJRの通勤快速車両を撮られたのですね。緑の山脈や田園風景の中にシルバーの車両が走り、青空や雲とあいまって夏の終わりの朝の爽快感が表現されています。画面中央やや右側と空の右上部分に窓の汚れが写っています。せっかくの作品なので撮影時のレンズ位置に注意しましょうネ(笑)

HARUKI'S PHOTO

今回は皆さんからの応募作品には無かったSL(蒸気機関車)です。大井川鐵道の橋の上を走って来るC10形というタイプですが、この種類の中では現存する最後の現役車両らしいです。カーブする線路の手前から望遠レンズで撮っているので安全な場所からです。橋の途中に“置きピン”をしてポイントに来た瞬間に数枚撮った中から、蒸気の迫力があるカットを選びました♪

■あとがき

鉄道写真や自動車などの乗り物の写真というと、車体そのものに興味がある方、動きに興味がある方など様々ですが、今回は皆さんのお住まいの地域や風景をまじえての生活に溶け込んだ乗り物、そして旅先での思い出の一コマを拝見させていただきました。我が国は世界でも有数の鉄道王国です。日常の生活の一部でもあり、旅をする際によく利用する鉄道の“私の感じるステキ写真” をこれからも作品にして楽しんでみてください☆

次回10/3予告 次回のテーマは「スパイス効いた美味しいフードフォトを撮ってみよう」です。

もう秋ですね。秋と云えば皆さんの大好きな食欲の秋でもあります(笑)。最近はブログや日記の記録用に食べ物や飲み物の写真を撮られる機会が多いかと思います。料理と同じくちょっとしたスパイス(テクニック)で写真の見え方もグッと美味しく変わってきます。そんな簡単テクニックをご紹介しますので次回もお楽しみに~☆

講師プロフィール

HARUKI(はるき)氏
HARUKI(はるき)氏

写真家、ビジュアルディレクター。1959年広島市生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。広告、雑誌、音楽などの媒体でポートレートを中心に活動。1987年朝日広告賞グループ入選、写真表現技術賞(個人)受賞。1991年PARCO期待される若手写真家展選出。2005年個展「Tokyo Girls♀彼女たちの居場所。」、個展「普通の人びと」キヤノンギャラリー他、個展グループ展多数。プリント作品はニューヨーク近代美術館、神戸ファッション美術館に永久収蔵。テレビ朝日「世界の街道をゆく」スチール写真担当。